ちまきにっき

つれづれなるままに

史上最高のパイ菓子を更新した話

パイの実源氏パイ。夜のお菓子うなぎパイ

 

パイ菓子は身近なお菓子だけれど、先日、銀座WESTのリーフパイをいただき、その美味しさにびっくりした。

 

自分史上の最高のパイ菓子は、パンプキンパイだったが、これは更新せねばならないかもしれない。

大潟村 パンプキンパイ

大潟村 パンプキンパイ

 

 (パンプキンパイは、電子レンジで数秒だけ温めると、とっても美味しい。ミルクと一緒にどうぞ。)

 ※なお、このマイ パイ菓子番付には、アップルパイやホールケーキサイズのパイは含まれておりません。アップルパイには一家言ありまして、また別の番付なんです。

 

 

自分の中で大事なお菓子には、味や値段だけでなく、一緒になった想い出による部分が多分に含まれている。

憧れのセンパイが好きだった、パイの実。幼い頃よくお土産にもらっていた、パンプキンパイ。。。

 

 

それらを超えた美味しさが、リーフパイにはあった。すごい。

 

 

クリーム色のやさしい色をした紙箱に、素朴な見た目のきつね色の葉っぱが、お行儀よく並んでいる。

シンプルな包装から取り出して、半分に割る。

 

まずは、さくっと一口かじる。

すると、じゅわっとバターの味が広がって。更に、ザラメ砂糖がざくざくっとした食感を添える。

 

とっても美味しいリーフパイに、手が止まらない。

 

凝ったお菓子ではない。どちらかと言えば、素朴。しかし、とても考えられた完成度の高い素朴さにして、間違いのない味。

銀座ウエスト リーフパイ

銀座ウエスト リーフパイ

 

ああ、また食べたい。そして、大切な人にも食べてもらいたい、そう思えるお菓子。

 

 

 

銀座ウエストが、銀座の外堀通りに店を構えていることは前々から知っていた。

 

銀座は、その名から夜も輝く街のような印象だったけれど、意外と夜は早く店仕舞いする所が多い。

夜22時を過ぎた後など、すぐ隣の新橋に比べたら、とても静かでクリーンな雰囲気だ。

広々とした人気のない歩道を、ぽつぽつと街頭が照らし出している。そんな夜遅くの銀座の外堀通りで、タバコ屋に似た青いひさしの小ぶりな路面販売のスタンド。

明るいショーケースの中には、こがね色や、きつね色をした焼き菓子が並ぶのが銀座ウエスト。派手な見た目ではないものの、ひっそりとした街で、柔らかな光を放つ菓子店は、静かに目立っていた。

女子たるものキラキラしたお菓子にはすぐ飛びつくのだが、これまでは通り過ぎていただけだった。なんと勿体なかったことか。

 

 

 

なるほど。なるほど。これは、おいしい。

 

 

 

深夜までお店がやっているのもいい。この辺りにお勤めの方々は飲んだら帰りがけに、お土産を買って帰宅するのだろうか。何だか素敵ね。

 

 

 

何かの折のお持たせ候補として心に留めておきたい。 

 

www.ginza-west.co.jp

The sense of wonder

ブログを書くのが久しぶり過ぎて、いや、仕事以外で文章を書くこと自体が久しぶりなので、どう書き出して良いものか逡巡している。こう書くと、あたかも仕事では沢山文章を書いているかのようだけれども、文字書きを業にしている訳ではない。コードとやらを書き散らかすだけのお仕事・・・・だったのも束の間で、いつの間にか中間管理職とやらに追いやられてしまった。

 

この中間管理職というのは、精神衛生上うれしいお仕事ではない。大した権力は無いが、責任が問われる。これが辛いのは、上からよりも下から言われたとき、というのは、この立場になって学んだ。

やる気と夢に溢れた素晴らしいリーダーの方が、みなも嬉しいだろうし、早く誰か代わっておくれよ、という気持ちなので、下からの突き上げはむしろ歓迎したいと思っている。しかし、どうして、代わってやんよ!というお方は現れず、ままならないことを歯がゆく思いつつ、同僚の中間管理職を眺めては、互いの残存HPの比較にならない比較をして生きている。

 

私たちの主務は、上手くストレスと付き合っていく方法を編み出すことなのだ。

仕事だけが世界のすべてではない。しかし、仕事で受けたストレスは、自分のすべてを壊し得るのだから。別に、”仕事”は、恋愛でも、家庭でも、学校でも、何に置き換えてもいい。

大志を抱き、そこに向かって充実した人生を歩んでいる人もいるかもしれない。そんな人はストレスさえ糧にして進んでいけるのかもしれない。

しかし、まあ、そんな大層な夢など無く、今日を生きたっていいじゃない。小さな夢を沢山持っているのだって、夢と欲望の違いが分からなくなっているのだって、別にいいじゃない。

気乗りのしないことに対して自分を動かすには、どうしたらいいか、少しでも楽しく捉えるには、どういう方向から見ようか、そんな技を磨きつつ、現実逃避手段の拡充をしている。

 

おっと、ブログには別に仕事のことを延々綴りたいのでは無かった。日々のよしなしごとを書こうと思ったのだ。

 

 

さて、今年もラジオ『夏休み子ども科学電話相談』の季節がやってきた。

 

www.nhk.or.jp

朝 8時 5分〜11時50分という放送時間に聞くのが厳しくても、心配することなかれ。聴き逃しサービスらじる★らじるで、放送から1週間はいつでも聴くことができます!!ありがたや〜。

 

朝・晩の通勤時間は、これを聴きながら電車に乗っている。おかげで、ここ一週間、とっても気持ちが軽やか。

 

電話で受けた子どもの質問に、研究者の先生方が答えていく、というシンプルな構成の番組なんだけれども、これがいい。

 

まず、子どもの声に、とっても癒される。もしもし〜とか、おはようございます、こんにちわ、とかいった元気な第一声で、もう、ずっきゅーん、である。

そこから繰り出される、様々な質問に、リアルタイムで先生方が答えていくんだけれども、おともだちの年齢に合わせ、難しい話をいかに分かりやすく伝えようかという試行錯誤、興味の芽を摘まずに伸ばそうとしている真摯な回答に、思わず大きいおともだちも惹き込まれてしまう。

 

 

子どもってすごいなという着眼点の質問や、アナウンサーの方の対応力、個性溢れる子どもと先生のやりとり。聴いていると、大人視点で、おともだちの沈黙に、どきどきしたり、可愛らしい素直な反応に、思わずふふっと笑ってしまったり、子ども視点で、先生の解説に、驚いたり、ほへぇ〜となったり、とにかく、聴きどころ満載。

 

5歳の女の子「からあげ座をおしえてください。作り方。星の。星座。」

アナウンサー「星座のからあげ座っていうのを作りたいのね。どうやって作ったらいいのかなってこと?」

女の子「うん」

あ〜もう、めっちゃ、かわゆいい〜!

 

何より、子どもたちにしろ、質問に答える先生方にしろ、お金になるとか、ならないとかではない、純粋な好奇心が尊くて眩しい。

子どもたちは、みな、小さな研究者だなあ。

 

何につけても、費用対効果がどうだ、売上がどうだ、コストがどうだ、ってそんなことばっか考えて、くさくさした心に沁み渡って、何とも瑞々しい気持ちになる。

 

小さな研究者たちに触発されて、ああ、世界はワクワクに満ちているんだと気付かされる。

沢山の不思議に溢れていて、ワクワクする所なんだって思って見る世界は、何だろう、私いま恋してるって気付いた時みたいな、そんな気分で見た世界にちょっと似た、愛しさを感じる世界だ。